株式会社アクア

Microsoft365のカスタムインストール方法

2022年05月29日 陳 通

技術情報

マイクロソフトのOffice365がMicrosoft365に変名して、今現在更に普及になっています。 アクア社内も数年前からMicrosoft365を全面導入し、色々なサービスを活用していますが、 Officeアプリインストールする際に、インストーラーで全てのサービスを一気にインストールされるのは、嫌がってもどうしょうもないことが多いではないでしょうか。実はMicrosoft365展開ツールを使って、インストールを細かくカスタムことができるので、ここで簡単に紹介したいと思います。

Microsoft365のバージョン

  • 先ず、展開ツールを使えるのはOfficeProPlusエディションが含まれるMicrosoft365プランのみになります。例えばApps for enterpriseプラン、E3プラン等が使えるので、詳しくはMicrosoft365ホームページにご参考ください。

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/enterprise/compare-office-365-plans

展開ツールのダウンロードとインストール

  • 最新バージョンの展開ツールをダウンロードしましょう。ダウンロードURLは下記リンクになります。

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49117

URLが変動する場合があります。

現時点のバージョンはVersion: 16.0.15128.20224 Date Published: 5/10/2022

  • インストール時に任意場所を選択することができます。
  • インストール完了後4つのテンプレートxmlファイルとsetupファイルが生成されます。

コンフィグファイルの作成

  • メモ帳でコンフィグファイルを作成し、config.xmlの名前でインストール先フォルダに保存します。
  • コンフィグファイルの中身は以下になります。

今回の例は64ビット最新版Office365のWord、Excel、Outlook、Powerpointのみ

をPC或いはサーバーにインストールする場合になります。必要に応じて、コンフィグを変更してお使いください。

<Configuration>
   <!—64ビットの最新版Officeをインストールする-->
 <Add OfficeClientEdition="64" Channel="Current">
   <Product ID="O365ProPlusRetail">
   <!—日本語版-->
     <Language ID="ja-JP" />
   <!—Skype、Access、OneDrive、OneNote、Publisherをインストールしない-->
     <ExcludeApp ID="Lync" />
     <ExcludeApp ID="Access"/>
     <ExcludeApp ID="Groove"/>
     <ExcludeApp ID="OneDrive"/>
     <ExcludeApp ID="OneNote"/>
     <ExcludeApp ID="Publisher"/>
   </Product>
    </Add>
 <!—リモートデスクトップサービス利用のサーバーには下記コンフィグが必須-->
  <Property Name="SharedComputerLicensing" Value="1" />
</Configuration>

インストール実行

  • エクスプローラー空白部分でShiftキー+マウス右クリックし、「PowerShell ウィンドウをここに開く」をクリックします。

以下のコマンドを入力し、実行します。
.\setup.exe /configure config.xml

  • Officeのインストーラーが自動起動されるので、ここからの手順は普段インストールと同じです。

最後

今回はOfficeの展開ツールでOfficeのカスタムインストールを紹介をしました。実は展開ツールを使って一部インストール、一部削除、更新ポリシー変更など色んな使い方がありますが、興味がある方が是非マイクロソフトホームページでご確認ください。

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